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19.10山梨・携帯にて撮影

上には意味があることはわかっていても

まだ先が見えない。

「いったい俺は何処へ向かっているんだろう?」と、
一方では不安も残しつつ、

先ほどから背後になにかしら気配を感じていることが

自分に起きている変化であり、

過去にはなかった神経の研ぎ澄まされ方だと、

理解し始めている。


昔、貧租な道具で狩猟をしていた人間は
狩に出れば
自然界の張り詰めた空気を感じながら
行動してきた。

その自然界の空気が、今の自分の持つ空気とシンクロされている。


(あの狼か? あいつ、俺を食わないとか何とか吐きながら

実は狼少年ならぬ、とんだ食わせ物だったりしてな…

それとも、もっとやっかいな奴か?)

やや勾配のきつい所にさしかかったところで立ち止まり、

一気に後ろを振り向いた。


特に驚きはなかった。

「やはりお前か…予想的中だな。何故後をつけるんだ?

曼珠沙華が苦手じゃなかったのか?」


「ああ、相変わらず苦手だ。だから距離を置いている。

 そんなことよりまだ気がつかないのか?」


「何かは感じている。」と、控えめに答えた。


狼は一瞬、首を左右に振りながら

「…無理もない、時が経ち過ぎている。

 自我に目覚める前に教えてやる。

 お前と俺様の祖先は同じだ。

 日本狼は絶滅したとされているが、実は絶滅などしていない。

 狼の一族はもっと賢い。
  我々の存在を、

 誤った見方をした人間に追われ、息絶えた仲間もいる。

 しかし最後に残った我々は、絶滅したと見せかけ人間に姿を変えたのだ。

 その血がお前には流れている。

 この山に入ってからの変化に気づいてないのか?

 俺様には感じるぞ。

 お前の体から、人間界で蓄積された農薬が浄化され、

 化学物質の匂いが消え去り、

 狩をする者の神経が目覚めつつあることも。

 嘘だと思うなら試してみるがいい。
 そこの右上に突き出ている岩に向かって跳躍してみろ。」

   
          20420日(日)てんくうの滝

 




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