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雪解けと共に、閉鎖的だった気持ちが萎えゆく初春。
気持ち良さそうに浮かぶカルガモの「ガモン」一家が演出家として描いた
水辺の縞模様に、心地よさを感じてしまう初夏。
彩度のグラデーションが水面にも色鮮やかに写る紅葉の季節。
あまりの静けさに、この世はこのまま凍てつき終焉を迎えるのではなかろうかと、
神秘的に湧き出る泉だけを残し、白一色に塗り替えられてしまう奥深い冬。
このときだけは訪れる人間が極々少数で、カンジキと呼ばれるものを履いている。
僕はこの繰り返される四つの世界を幾度となく過ごしてきた。
 
「ここは私の聖地。まるで母性愛をうけたように誰かに包み込まれる時もあれば、
男性的な野性味を覚えることもあるのよ・・・ただし私と同じ人間がいなければね。」と、
みどりさんが三度目にここを訪れた時、
「河童橋」から奥上高地「横尾」までの距離で足を痛め、
股関節を揉みほぐしながら語っていた。
                                   つづく
     蕗の葉下の住人  20年10月15日(水)
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